昨日は、近所のバーの花見に参加した。花見と言っても、屋内での開催なので雨でも問題なかった。花屋さんから届けてもらった桜(意外に大きかった)を店内に置いて、鑑賞しながらみんなで飲むのだ。
思えば、こんなに至近距離で桜を見るのは初めてだった。近くで見ると、花びらは思っていたより白い。ちょっと遠目に鑑賞するくらいの方がキレイかもしれない。
そして意外だったのが、桜に香りがないこと。かなり鼻を近づけてクンクンしないと、香りが分からない。調べてみると、ソメイヨシノをはじめとした大半の桜は、ほとんど香りがないそうだ。多くの人がイメージする桜の香りは桜餅の香りだと思うが、桜餅のような強い香りを発するのはオオシマザクラで、なかでも「スルガダイニオイ」という品種は香りが強いらしい。「スルガダイニオイ」は、その名の通り、かつて江戸城下の駿河台の庭園に咲いていた品種。しかし、こうした香りの強い品種は、ソメイヨシノの登場によりマイナーな存在となり、今では数が非常に少なくなっている。
ただ、駿河台では、住民たちによって「スルガダイ」の桜並木が復活しているとのこと。花見で桜の香りを楽しみたい人は、駿河台へ行こう。