黒松内町は、世間のエコ意識が高まっていない数十年も前から「自然との共生」を掲げてきた町。日本におけるブナの北限地域であり、国の天然記念物に指定されたブナ林がある。
黒松内町を流れる朱太川。
黒松内町と付き合いの古い理学博士(高知在住)によると、「いつ来ても黒松内町は良いところ。住民の方々も良い人が多い」とのこと。地元の人が観光客に良い顔をするのは普通だが、仕事で長年付き合っていてもそう感じるとおっしゃられているのだから、実際にそうなのだろう。
村上龍がなにかの本で、「北海道と沖縄の人は良い人が多い。それは、他の地域の人にはない何かを持っているというより、他の地域の人にはある何かが欠けているのが理由だと思う」と書いていた。
何かとは、日本人の持つ陰湿的なものだろう。裏表があるとか、ねちっこいとか。北海道や沖縄育ちの人が良い人ばかりではないだろうけど、陰険な性格の悪さを露呈している人とかは見たことがない。