天童市には、歌川広重の美術館もある。
かつて天童藩の財政が逼迫したときに、広重に浮世絵を描いてもらい、それを借金の返済に当てることなどで財政の建て直しを図ったのだそうだ。
小ぢんまりとした美術館だったが、お客さんも少なく落ち着いた雰囲気で、作品を集中して鑑賞することができた。
また、「Q【浮世絵入門】」と題した企画展で、館内では浮世絵や江戸についてのクイズが掲出されていた。
「日本橋にあった魚河岸では毎日1億円くらいの取引が行われていた」「江戸時代、うちわは紙が破れても張り替えて使われており、その紙にも浮世絵が描かれていた」など、クイズを通していろいろ知ることができた。