ロンドンに食べ物&飲み物が無料のカフェができたようです。飲み食いは無料にして、滞在した時間によって料金を支払うシステムになっています。かなりお洒落なカフェです。
飲み物・食べ物が無料のカフェ「Ziferbiat」がオープン
コーヒーなどの原価は安いので、カフェは場所&時間を提供してお金をいただいている商売とも言えます。ドトールに比べてスタバが高いのは、良い豆を使っているからではなく、お客さんの滞在時間を長く見積もっているからです、たぶん。
だから、注文にしたメニューではなく、時間によって課金した方が確かに合理的と言えます。さっとコーヒーを飲んで帰る人は安くして、長っ尻の人からはたくさんお金をもらう。
値段が書いていないお鮨屋さんで、こうしたことをやっているお店もあります。さっとたくさん食べて帰る人には割安の請求にして、あまり注文しないのに何時間もくっちゃべっている人には割高のお金を請求するのです。
漫画喫茶も時間による課金ですね。
そこで、滞在した時間によって料金を決めるカフェが日本にできたとして、それが受け入れられるかといったら、それは難しいと思います。
日本人には「時間を買う」という感覚は受け入れられにくいのではないでしょうか。漫画喫茶も「マンガを読む」という行為に対してお金を払っているわけで、自分で持ってきた本を読む時間や友だちとおしゃべりする「時間を買う」という感覚は持ちにくいはず。
それに、カフェでのんびりしたい人にとって、滞在時間を気にしなくてはいけないのは、かなり嫌な要素ですよね。のんびり本でも読むか〜と思ってカフェに行っているのに、「もう1時間くらい経ったから、料金はこれくいになっているのかな」と常に時間を意識しなくてはいけないので、リラックスできません。やっぱり、注文したものに対しての課金の方が落ち着くと思います。
ビジネス街などで、さっとコーヒー1杯飲んでいくだけの人が多い地域なら歓迎されるかもしれませんが、客単価が超低くなり、それはそれで経営するのが難しそうです。