会社をズル休みするのは爽快だ。ズル休みは会社員の特権だと思う。

はてブで話題になっているという、こんな記事を読んだ。

 

会社をズル休みした。

 

僕も会社員時代はズル休みをしたことがある。何度も。

 

所属していたチームにはコピーライターが僕ひとりしかいなかったので、仕事があるときには熱があろうと鼻水がズルズルだろうと、基本的には休めなかった。というか休んだことがない。

 

僕らの仕事というのは、忙しいときには忙しいが、ぽっかりと何もやることがないという日もできたりする。朝起きて「そういえば、今日は何もやることがないな」と思った日は、「風邪ひいたので休みます」と会社に電話して休んでしまうことがあった。休んだ前日も翌日も普通に元気なのだから「風邪なんてひいてないだろお前」と思う人もいたかもしれないが、それで何かを言われるようなことはなかった。

 

ズル休みして、街に散歩に行き、喫茶店にでも入って本を読んでいるとすごく気分が良かった。できるだけビジネスパーソンがいないような場所に行けば、人は少ないし、時間がゆっくり流れているようで、すごく幸せな時間を過ごしている感じがした。

 

あの爽快感はフリーになると味わえない。「あれ、今日ヒマだな」というときは今でもあるけど、それで遊んでいても「ズル」してる感じがしない。「ズル」してる感じがいいのだ。「ズル」して休むところがキモなのだ。「ズル」じゃないと楽しくない。

 

今は大手企業を中心に有給休暇の制度が充実していて、半強制的に定められた日数を消化させられる会社も多いらしい。でも、あらかじめ「この日休みます」と申告しておいて喫茶店で本を読んでも、すごくつまんないだろうなぁと思う。無理してでも旅行にでも行かないと、という変な義務感が生じちゃう人もいるんじゃないのかな。

 

会社員の方にはぜひ、ズル休みを思う存分楽しんでいただきたいと思う。