野人岡野が頑張ってる。超低予算でつくったYAJINスタジアム。

先日、スタジアムビジネスの話を書いた。

国立競技場も大問題になったが、基本的にはスタジアム建設はお金がかかる。その工費をホームチームのスタジアム使用料で回収しようとすると、チーム運営は当然苦しくなる。

最近ではガンバ大阪が140億円も寄付金を集め、立派なスタジアムをつくったが、これだけの寄付金を集めるのは人気チームだからできる芸当。

じゃあ、お金も(全国的な)人気もないチームはどうしているのか。ガイナーレ鳥取のスタジアムがおもしろい。

ガイナーレ鳥取はJ3のチームで、当然予算もない。普通にスタジアムを建てたら少なくとも30億とかはかかってしまうので、お金を工面できない。そこで、建てるのではなく、地面を掘って底にサッカーグラウンド、斜面に観客席をつくった。総工費はたったの3億円。

野人スタジアムまぁ、普通のスタジアムに比べたら明らかに安普請な感じだが、それでもちゃんと7,000人以上を収容できるスタジアムだ。

このスタジアムの名前は『チュウブYAJINスタジアム』。YAJINとは、ガイナーレ鳥取でGMをしている岡野雅行のニックネームである「野人」に由来する。岡野は初のワールドカップ出場を決めたゴールで有名なので、サッカーファンでなくても知っている人も多いだろう。

GMとして頑張っている岡野の取り組みについて、以前、日経MJでこんなエピソードが紹介されていた。

岡野はGMでありながら営業活動も積極的にやっていて、地元の漁港に出向いて漁師にスポンサードをお願いした。しかし、案の定、「金はない。魚しかない」と断られる。

そこで、岡野はチーム強化費を寄付してくれた人に、お礼に魚を贈るプロジェクトを発足。すると、かなりのお金が集まったそう。

headerたぶん、毎年募集すると思うので、今年もやるはず。
■選手獲得プロジェクト http://www.gainare.co.jp/free/player/index/

とにかく、岡野は頑張っている。最近でも、「予算はないけど、友達だから」という理由で闘莉王にオファーを出したらしい。結局、そこそこ話は進んだものの断られてしまったようだが……