このところ、高級炊飯器の売り上げが好調のようです。5万円以上するモデルのシェアが、これまではずっと横ばいだったのに、2013年上半期は前年比で2倍以上に伸びたようです。
炊飯技術にこだわった高級モデルが続々登場!2013年の炊飯器事情
アベノミクスによって懐具合の良くなっている人が多いのかもしれませんが、「よりおいしく、よりおいしいお米を食べたい」と考える人も増えてきているのではないでしょうか。
なぜか?
TPPがどうなるかわかりませんが、従来のやり方では生き残っていくことが難しいと考える米農家も増え、自分たちのつくったお米をブランド化しようとする動きが強まっています。彼らは、インターネットなどを通して消費者と直接つながり、自分たちのお米の魅力を伝え、販売も行なっています。
また、街のお米屋さんにも、多様な産地、品種のお米を揃え、それらの魅力をお客さんに伝えることで、自由化の波に対抗しようという試みを始めているところもあるようです。
そうやって(自分たちの)お米の魅力を一生懸命に伝えようとする人が増えれば、これまでなんとなくでお米を選んでいたような消費者の中にも、「おいしいお米を食べたい」と意識が変わっていく人は少なからず出てきます。
そして、「せっかくおいしいお米を買ったのだから、良い炊飯器でおいしく食べたい」と考える人の増加により、高級炊飯器の売り上げも伸びているのではないかなーと僕は思っています。
いずれにせよ、農家と消費者(または街の販売店さん)が直接つながる時代が訪れるのは良いことですよね。だらしなくて、利権を守ることしか頭になさそうな農協の存在感が小さくなっていってほしいものです。