メリーの横暴を許すのはヤバい。

メリーという裏ボスがいることすら知らなかった私も、今回のSMAPの騒動でジャニーズについていろいろ知識が増えた。

ジャニーズ事務所のようなそれなりの規模を持ち、若い女性をメイン顧客層とする組織で、89歳という高齢のメリーが絶対的な権力を掌握しているというのはやはり異常だ。普通はもっと若い人に権力を譲るはずだし、本人に譲る気がなくても譲らざるをえなくなるのが一般的な組織のあり方だと思う。創業者であるジャニーの姉であり、創業当時からの功労者であるとしても、会社組織においてあれほどまでの横暴が許されるのは普通ではありえない。

あの本田宗一郎ですら、水冷エンジンに固執したことで、晩年は社内クーデーターによってホンダでの実権を奪われている。(ホンダの)車を買う顧客層のニーズと、本田宗一郎の感覚がズレてしまったのだ。

高齢になるとターゲットとする消費者層と感覚がズレてくるもの。ターゲット層と世代が大きく離れてしまうと、ターゲット層のニーズを上手く掴めなくなり、ビジネスでは第一線から退かざるをなくなる。

現に、メリーも「SMAPは踊れないからアイドルとしてダメ」と言っているという報道があったが、男性アイドルは踊りが上手くなければいけなかった時代っていつの話だよ!? ってほとんどの人は感じるはず。ジャニーズファンも踊りとかそれほど重要視しているとは思えない。メリーの感覚は、もうジャニーズのファン層とは大きくズレているのに、未だに現場に口出ししまくるっておかしい。

「ジャニーズって北朝鮮みたい」とネットで揶揄されていたが、確かに北朝鮮なみの恐怖政治を行なわないかぎり、組織の自浄作用が働いて、ズレた考えをゴリ押しするトップは更迭されるはず。メリーは、北朝鮮の金家のような恐怖政治を敷き、自分の立場を脅かすような存在は潰してきたのだろう。

ジャニーズ事務所=北朝鮮、メリー=金書記というのが言い得て妙だとしたら、日本のメディアは北朝鮮なみにズレた組織の影響力が強くて、半官営のNHKの紅白歌合戦までが彼女らの顔色をうかかがいながら運営しているということ。これって結構ヤバいのでは?