個人店のサイト制作などを、お友達価格でやるべきか?

札

歯医者さんのサイト制作の見積もりを、10の制作チームから取ってみたという記事を読みました。思っていたよりも、チームによって見積もり額に開きがありますね。

WordPressサイトを構築するといくらかかる?見積もり勉強会で価格を出してみた

知り合いのデザイナーから、「友達(知り合い)のお店のWeb(またはロゴやリーフレット)の制作を頼まれてやっているのだけど、ギャラが安すぎて困る」という愚痴をよく聞きます。

愚痴りたくなるデザイナーの気持ちも分かりますし、制作費をたっぷり出してあげられないお店のオーナーの気持ちも僕にはすごくよく分かります。

上の記事でも100万を超える見積もりを出しているチームがありますが、普通、独立する個人オーナーに、サイト制作だけに100万もかけるような予算はないはず。

よっぽどのボンボンが道楽で事業を始めるのでない限り、開業資金に余裕はありません。あれもこれもとかかる出費をどうにか抑えようとしている状況において、サイト制作に100万は現実的な話ではありません。どんなに手厚いサービスを盛り込んでくれたとしてもです。

お金がないからこそ、「“お友達価格”でやってくれるはず」と期待を持って、友人(知人)にデザインを依頼するわけです。そのときのデザイナーの対応としては、「友達なのだから、採算度外視で快く引き受け、精一杯いいものをつくる」もしくは「お友達価格ではやらないからと、はっきり断る」の2つのどちらかにするべきだと思います。

嫌々引き受けておいて、愚痴を言い、力を抜いて適当にやるのが最悪の選択です。歯医者にせよ飲食店にせよ、独立するときというのは大きな人生のターニングポイントです。その局面に、「愚痴りながら適当な仕事をする人」が加わるべきではないはずです。

ちなみに、ネマルカフェをオープンするときには、知人のデザイナーへの謝礼すら出せないような予算しかなかったので、ホームページをはじめ、看板などのロゴや名刺も僕がつくりました。

当時はまだWordPressの使い方が分からなかったので、ホームページはjimdoでつくりました。その後、このブログをつくったりしてWordPressの使い方を学んだので、いつかホームページをリニューアルしようかとも思っています。