完全セルフサービスのカフェを日本でできるだろうか。

アメリカのノースダコタ州(田舎)にある完全セルフサービスのカフェが人気だという。

 

完全セルフサービス・カフェ大好評。先日な客らはチップも加算!

 

人件費がかからない分、価格はリーズナブル。だが、店員がいなくても問題は起きないのだろうか? 店主がこの店の成功の理由として、記事のなかで以下のように語っている。

「ここは人口6,000人ほどの平和な町、顔なじみばかりなんです。ここだから可能だったのでしょう」

コミュニティが密すぎて、悪さをする人がいない。悪さをすると村八分になるからできない、ということだろう。

 

この完全セルフサービスのカフェは、日本の都市部では成り立つのだろうか?

 

例えば物販のお店とかデザイン事務所とかに併設した形でなら可能なんじゃないだろうか。なにかあったときには対応するスタッフはいるけど、基本的にはお客さんを放置する。コーヒーをマシンで淹れてもらうことになるけど、豆にこだわり、内装も良い感じにすれば気に入ってくれる人がいると思う。

 

そもそも、カフェにいるときは放置されているほうが心地良い。今流行っている店も、ほとんどがお客さんを放置している店だ。ホールに人を置いてお客の様子をうかがっていて、なにかあればすぐ対応するような店は逆に落ち着かない。

 

昔取材したガソリンスタンドの店長さんが言っていた。そのスタンドは、スタッフに給油してもらうこともセルフサービスで給油することもできるのだが、セルフサービスを利用するお客さんというのは、スタッフと接するのが面倒だと感じている人が結構いるのだそうだ。セルフサービスには、価格が安いというだけではなく、スタッフとコミュニケーションをとらなくていいという需要があるのだ。そうしたディスコミュニケーションの風潮がいいのかは別として、そういう人も増えているのだからセルフサービスのカフェがあってもいいのかもしれない。