小鹿田焼き&小石原焼き。2016年秋の陶器市に行ってきた。

■10月8日(土) 小鹿田焼き陶器市

飛行機の予約が遅くなって早朝の便が取れず、しかも福岡空港でレンタカーを借りるのに戸惑ってしまい……福岡空港を出発した時点ですでに13時半。

小鹿田焼きの里に就いたころには、すでに15時半をまわっていた。17時で陶器市は終わるので時間はなく、あいにくの雨でもあったのだが、300年に渡って小鹿田焼きをつくり続けてきた山間の集落は日本の原風景のような場所。

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th_img_1801th_img_1807th_img_1760th_img_1756th_img_1757th_img_1787th_img_1790th_img_1809th_img_1811th_img_1819th_img_1827th_img_1829こちらは、集落を流れる渓流の水を利用して土をこねている様子。

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じっくり1ヶ月もかけてやわらかくするらしい。

小鹿田焼きをつくっているのは10軒の家(窯元)だけ。弟子もとらず、一子相伝で技術を受け継いできた。

※一子相伝:子供のうちのひとりにだけ技術を伝えること

小鹿田焼き陶工たちは柳宗悦の教えを忘れず、昭和の陶芸ブームにも踊らされずに粛々と器づくりを続けてきたから、器ファンから高い人気を得るようになったと言えるだろう。

 

■10月9日(日) 小石原焼き陶器市

江戸時代に小鹿田焼きを開窯した陶工は小石原焼きの出身。なので、小石原焼きと小鹿田焼きは兄弟関係的な存在であり、非常に似ている。

ただ、小鹿田焼きは昔ながらのやり方を頑なに守っているのに対し、小石原焼きは窯元ごとに新しい試みを試しているという印象。どちらが良いというわけでもないと思いうが、小石原焼きのほうが昭和の陶芸ブーム時に拡大路線をとったこともあり、商売っ気がある。

th_img_1985th_img_1986th_img_1991th_img_1993th_img_1997th_img_2006th_img_2007今回は大きな段ボールいっぱい分の器を仕入れてきた。ネマルカフェで使用するだけでなく、店内の奥の棚で販売もしている。まぁ、器はあまり売れないんだけど…