『神秘家列伝 其の3』水木しげる

千鳥ヶ淵を散歩した際、武道館で東洋大学の入学式をやっていたので、帰宅後、東洋大学の創始者である井上円了を描いた『神秘家列伝 其の3』を読んだ。設立当初の東洋大学は哲学館という名前で、その名の通り哲学を教える学校だったようだ。江古田の哲学堂をつくったのも井上円了である。

 

『神秘家列伝 其の3』では、井上円了以外に、出口王仁三郎(大本教の教祖)、役小角(修験道の開祖)、平田篤胤(江戸後期の国学者)の3人が紹介されている。基本的には水木しげるの語りで物語が進んでいくのだが、平田篤胤の章だけ荒俣宏が登場して解説をしている。水木しげると荒俣宏は仲良しのようだ。