山田真萬から始まった器買い。

ネマルカフェでは、沖縄の読谷焼や栃木の益子焼の陶器を中心に、自分たちが気に入った器を使用している。お揃いの器ではなく、一つひとつ違う。だから、同じ角煮定食を注文した場合でも、その度に盛られている器が違うことになる。

 

なんでこんなことになっているのかと言えば、元々、コレクションとして集めていた器が多いからだ。自分たちで使い切れないくらいに収集していて、それをネマルで使った。お店で使うことを想定して集めていたわけではないからバラバラなのだ。

 

きっかけは読谷焼

 

器に惹かれるようになったのは、読谷焼の存在を知ってから。読谷焼は、別名を「やちむん」とも呼ばれ、独特の紋様がエネルギッシュで、料理を引き立ててくれる。本当に、煮物なんかとは良くマッチして、超美味しそうに見える。

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これが、読谷焼の代表的な唐草模様の器。瀬戸焼などの本州の陶器とは、一見して大きな違いがある。

 

読谷焼の作家の中で最も有名なのは、おそらく、人間国宝になった金城次郎。魚をモチーフにした作品を数多く制作しているのだが、この方の作品は僕的にはピンとこない。僕が愛するのは、なんといっても山田真萬だ。

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写真がイマイチなのだが、これは初めて沖縄に行った際に購入した山田真萬の作品。2個買ったのだが、1個はヤスオさん(♀/ネマル店長)が割ってしまった。オープン当初からネマルで使用しているので、常連さんはこれでご飯を食べたことのある方もいるだろう。

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こちらは昨年、読谷の北窯の陶器市で購入した大皿。ネマルの出窓のところに飾ってある。陶器市では、山田真萬さんご本人もその辺をぶらぶらしていた。

 

買いたいものを全部買うために

 

地元茨城から近い益子焼の陶器市などにも、ちょくちょく出かけている。基本的には、気に入った器は全部買い、それをネマルで使ったり、販売したりしている。ネマルの器販売事業(笑)はハッキリ言って全然儲からないが、陶器市で気に入った器を見つけた際に沸き起こる「買いたい!」という欲求は満たしてくれる。「仕入れ」という言い訳のもと、どんどん買っているのだ。

 

昨年秋の益子焼の陶器市以来、器の産地へ出かけていない。沖縄にも全然行っていない。そろそろ、どこかへ仕入れに行きたい。