素人でも10分で分かる。カフェ(飲食店)開業までの手順

開業を決意したものの「なにから手をつけていいの?」と悩んでいる人のために、開業準備をスムーズに進めるための手順を書いておく。

コンサルや内装業者に丸投げするなら以下の手順を踏む必要はないが、開業費を抑えるために自分でできることは全部やるというのならこんな感じになる。

1)不動産屋で物件を契約
お店を出したい街の不動産屋で物件を紹介してもらう。飲食用物件の紹介を嫌がったり、素人に紹介するのを嫌がる不動産屋もあるので、そういうところは早々に切り上げて、親身に対応してくれる不動産屋を頼りにしよう。

2)店内の配置を決め、配置図をつくる
店内の広さをメジャーで計り、どこをキッチンにしてどこを客席スペースにするのか等を決める。キッチンスペースにはコンロや冷蔵庫等をどう配置するのかを考える。そして、それを図面化する。設計士が描くようなちゃんとしたものでなくて大丈夫。パワポでもエクセルでも、手描きでもいい。エクセルでつくったネマルカフェの図面はこれ。

厨房レイアウト

3)保健所に行って図面を見せる
厨房設備の工事等に入る前に、一度保健所で図面を見せてアドバイスをもらったほうがいい。シンクは2層じゃないとダメだとか、不備があれば教えてくれる。基本的に保健所は親切なので、わからないことがあればどんどん相談すればいい。

4)厨房設備/インテリアを購入
シンクや調理台、コンロ、冷蔵庫等を買う。ネマルカフェでは、厨房設備はテンポスバスターズとヤマダ電機で、テーブルや椅子はリサイクルショップやヤフオクで揃えた。

5)業者に厨房工事を発注
厨房設備を揃えるのと同時進行で、施工業者に水道・電気工事等を発注する。内装もお願いするなら内装も。オープン後に不備が発覚した場合でも対応してくれる地元の業者にお願いするとよい。地元以外の業者だと知らんぷりされることも多い。

6)(DIYするなら)内装工事
内装を業者にお願いしているなら必要ないが、壁を塗ったり、カウンター等を製作する。

7)保健所に営業許可をもらう
保健所に審査に来てもらい、営業許可証を交付してもらう。事前に図面を見せて相談しておけば、ここで大きなNGが出ることはまずない。

8)営業に必要な小物等を揃えてオープン
あとは皿やコップ、看板などのこまごましたものを揃えればオープンできる。

〈必要な資格〉
・食品衛生管理者
1日だけ講習を受ければ取得できる。都内なら月に何回も講習会が開催されている。
http://www.toshoku.or.jp/shikaku/

・防火管理者
テナントによっては必要ない場合もある。必要になる条件がすごくややこしいので消防署に必要かどうか確認したほうがいいかも。

以上。

ちゃんと手順を踏んでいけば、特にトラブルになるようなことはないし、そんなに難しいこともないはず。

本当に大変なのはお店をオープンしてから。オープンまでの準備はやることをしっかり整理し、無駄なく動き、体力を温存しておこう。